商品レビューのサクラについて
ライターへの低い報酬について議論されていた頃に、もう一つ世間を賑わせた話題が有りました。
それは、商品レビューのサクラです。とある著名な方がサクラを雇い、自身が出版した本に高評価を付けさせていた事実が公となり、多くのメディアの関心を引いていました。
サクラレビューは世間が認識する以上に蔓延している
人気な物は、より人気になる現象を、心理学ではバンドワゴン効果と呼びます。似たような商品が並んでいれば、ヒトは確かに購入の基準を評価で決めてしまうものです。よって、良い評判を獲得したいと思うのはビジネスマンの総意であり、中にはお金を払ってでも、評価を買う者が後を絶たないのです。
当然ながら、レビューを購入する行為は悪質です。ライターへの低い報酬やらインチキ占いとは異なり、こちらは「不当景品類及び不当表示防止法」に触れる可能性が有ります。詐欺として民事的に訴訟されるケースが見当たり、海外では実刑に処された例も有りました。
中にはサクラレビューを購入する業者も
詳細は述べませんが、ネットで調べてみると、サクラレビューのバイト情報が多く現れます。商品レビューを投稿する以外にも、指定されたレビューに対して「イイネ」「参考になった」等をクリックするだけの仕事も在るようです。
ただ単に、「このレビューは参考になった」のボタンを押すという作業です。
中には、一度のクリックで百円の報酬が発生する案件も在ると言います。僅かな時間で一万円以上を稼ぐことも可能であり、これを本業としている者が居るのも事実です。極めて単純な作業で大金を稼げてしまう旨に、確かにサクラの蔓延も納得してしまうでしょう。
(本書でサクラを推奨している訳では在りません)
サクラレビュー対策するECサイト
この問題を受けて、近年では多くのECサイトで規制が始まりました。
最大手のAMAZ〇Nでは、サクラレビューを減らす為に、レビューの可能なアカウントを限定するようになっています。詳細は、サイトをご覧ください。
(例)過去半年間に、一万円以上の利用が有るアカウントのみレビューが可能等
また、そのサイトでちゃんと購入されたか否か、レビュー欄に「購入済み」と記載がされたり等と、サクラが見分け易くなっています。
レビューによって経営が左右される昨今について、やはりどうしても高評価を欲する事業者は多いと思います。しかしサクラを雇えば、事業の評判が落ちたり、最悪の場合は法に問われてしまうでしょう。
昨今ではモニターとして評価を得る
そこで最近の事業者は「モニター」という形で評価を得るようになりました。
モニターの場合は合法です。モニター側にもメリットが多く、私も過去に多くの商品でモニターをやっていました。
さて、モニターとは如何なる仕事なのか、簡単に触れていこうと思います。
モニターとは?
モニターとは、特定の商品について意見を述べる人を指します。
先述のレビュアーとの違いは、実際に商品を使って実直な意見を投稿することです。サクラの大体は、レビューの際に、商品の購入を一々行いません。根拠が無く好き勝手に言ってるから、サクラは詐欺に問われてしまうのです。
対してモニターは、実際に商品を使用して貰い、その感想を投稿します。故に、サクラとは異なり、コチラ側も安心して働くことが出来ます。
モニターは一石二鳥!
モニターの平均的な報酬額は、副業としては十分に高い印象です。少なくとも、前項の恋愛小説ライターよりは遥かに高いと思います。一文字2円という案件も少なくありません。
更に、モニターの魅力として、相手側の商品を(大体の場合は)無料で頂ける点も挙げられます。かつて私が携わっていた企業は、健康ジュースを売りとしており、毎月と一ダース分を提供して頂きました。
治験のバイトという訳では無いので、提供されていた飲み物は勿論、害のある商品では在りません。とても美味しく、非常に健康的だったと思います。当時の、生活費に追われた私にとって、食品系のモニターは最良でした。
執筆料とモニター商品の二つが頂ける、二重に美味しいバイトがモニターです。
ネットで検索してみると、結構な数のモニター案件が見つかります。
アフィリエイトサイト(ASP)に登録している方は、そこでモニター案件を検索してみても良いと思います。セルフバックの案件も多く、中にはモニターと本人申込で報酬が二重取り可能な商品も有ります。