【取材】ブラック企業からフリーになったイラストレーター

前職は企業のデザイナー

大手SNS会社のデザイン部に勤める知人は過酷な生活を送っていました。
SNS運営の大企業のキャラクターデザイナーというと高給なイメージがありますが、それは一部だけのようです。知人はその時1か月130時間以上働いて、給料はたったの5万円だったそうです。

SNS企業は超絶的なブラック

「労働基準法違反だ!」
私は何度もこの言葉を耳にしました。

聞けば誰でも分かる巨大企業です。ネットでは、その企業に関する不満が爆発しています。ここでは、企業名の公表はしません。けど、「月給 SNS 5万円 ブラック」辺りのキーワードで検索すれば、すぐにヒットすると思います。

彼は元々の住まいが東京の実家だった為に、例え給料が低くても生き延びることは可能でした。

しかし、地方から上京した者は、そういう訳には行きません。東京における家賃等を含めた生活費は並みでなく、一度就職すれば中々に逃げられない現実のようです。企業側も、それを理解した上でパワハラしていると言います。
当時、ラジオパーソナリティを務めていた私は、資金のやりくりに限界を感じた彼から相談を受けました。

しびれを切らして退職する

「我慢も大切だが、今だけでなく先も暗い企業に勤め続けるのは決して良いことではない。技術があるのならば独立してみては如何だろうか?」
そう提案して、私は「絵が上手ければ生計が立てられる」という事を伝えました。

鬱で病院通いもしていた彼は、当初は退職や新たなビジネスを促しても断るのみでした。鬱とは、それ程までに重く、「だったら辞めれば良いじゃん」ということも出来ないようです。

自作イラスト色紙を販売する

自作したイラストがヤフーオークション内で売買されていることはご存知でしょうか?
綺麗なイラストは、ヤフーオークションなどで高額で取引されています。中には10万円に上るものもあります。

この雑誌を読まれている方も是非ご覧ください。ヤフーオークションで「イラスト 手描き」などと検索されると、1枚のイラストが何万円という価格で取引されているのが分かります。

*二次創作は刑罰の対象になります。ご留意ください。

これを機に視野が広がる

この事実を知った彼は非常に驚いていました。最初は本業のデザインと兼業というカタチでヤフオクビジネスを営んでいましたが、収益に安定性があると判断して、3か月後に退職しました。
いまではホームページを立ち上げ、兼業にて一般の方からの依頼も受ける体制にしています。

世間が思う以上に鬱は重い

知人とは長い付き合いでした。薄給と過酷な生活について、前々から相談したかったそうですが、「お金や仕事で相談するのはちょっと……」と考え、中々言えなかったそうです。
しかし、鬱になってからでは大変です。要所要所を省いていましたが、鬱になってからの知人は本当に面倒(不適切)でした。

「過労死」「貧困」「精神的苦痛」色々な負が有りながらも、頑なに退職をしてくれなかったのだから。鬱になると生きる気力の一切が失われてしまい、退職する気も無くなるのです。

友達や家族などの人脈は掛け替えのないものです。なにか悩み事があれば、打ち明けてみるべきでしょう。一人で悩むよりは確実に解決に繋がりやすいでしょうし、悩みや愚痴を吐き出すことは気持ち的にも気分がスッキリします。

一言

現在ヤフーオークションでのイラスト販売で生計を立てている方は多くいます。供給が増すと、商品価格は下落するものですが、同人イラストの需要は非常に高く、未だに色褪せることはないようです。私も、執筆やボイストレーニングよりイラストの腕を上げた方が良かったかもと思っています。

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